工夫

honeyee.comというサイトで、
伊東さんのミキモトが紹介されていた。

http://www.honeyee.com/news/design/003.html


その紹介文の一節が


伊東は重力から解放された「軽さ」を感じさせる建築を追求してきた。これまでもパンチングメタル(穴のあいた金属板)で透明感を出したり、柱や床をできるだけ細く、薄いものにするなど、さまざまな工夫をしている。


なんだけど、
最後の工夫ってところが、妙に引っかかったというか、
読んでてむなしい気分になったというか、させられた。


伊東さんの、様々な建築的試みとか、探求がそこには
込められてるんだと思うんだけど
それを、工夫って一言で言い表すことができるのだろうかと
思う。


全体的な文章は、伊東さんを賞賛してるから
悪気はないとおもうんだけどだけど、ひどい。


もしかしたら、僕自身が、芸術とか建築で
表現することの難しさを、少しでも知っているから
そう感じているだけであって、
まったく、この世界に興味のない人にとっては、
どうでもいいことで、ただの工夫に過ぎないのかも知れないが。


でもやっぱり、自分が、知らないこと、できない世界の
ことに対して敬意を持つことは、本当に大事なことだと
思っている。


また、自分が逆の立場で、他分野の方の作品を評するとき
失礼なことを言ってしまわないか、非常に心配になった。


人は、自分自身の価値観でしか物事を判断できないんだけど、
その中でも、できるだけ、その価値観を相対化するというか
客観的なものにする努力だけはし続けないといけないと
ホントに思う。