新建築・森山邸・三鷹天命反転住宅

毎月購読している、新建築が
集合住宅特集で、しょっぱな掲載されてるのが
西沢立衛の森山邸で、その次が、荒川修作三鷹天命反転住宅。
この並びが、すごい刺激的というか、
色々考えさせる構成だなと思って感心したのでした。
この二つの建物を並べて比較すると色々な事が
考えられるのではないかと。


最初に思いついたのが、デザインにおけるディテール。
とか、デザインとディーテールみたいな問題。


三鷹天命反転住宅は、
荒川修作の指揮の元、大手設計事務所が設計をしてるみたいで、ぱっと見は、デザインしてるなーと思わせるんだけど、
手摺とか、スイッチとかを見ていくと、
明らかに、使いやすいというか、普通というか、安全な感じ。


森山邸は、真っ白で、一見、なんも考えてないだろ。
って建築をやってない人は思うかもしれないんだけど、
(いや、思わないかもしれないんだけど)
窓枠とか見てくと、実にシャープに納まってる。


この流れでいくと、前者が悪いみたいで、後者が、いいみたいな流れになっちゃうんだけど、そうとも言い切れない気がしていて、考えははっきりまとまってない。


時々考えるんだけど、
ハウスメーカーのディテールで、凝ったプランの建物を作るのと、ハウスメーカーのプランで、ディテールに凝りまくるの。どうなるんだろうと。
(前者は、コマンドNの中村氏がそんなことをやって多様な気がする)


まあ、ディテールのためのディテールってのは無いわけで、
最初のコンセプトみたいなところから、導かれてくる
という考えもあるわけだが、、。


この二つを並べて見せて、建築やってるひと、やってない人、いろんな人が何を考えるか
聞いてみたいと思ったのでした。