イースタン・ウエスタン・パーク


駅までの帰り道にスパイラルがあって、そこで、イースタン・ウエスタン・パーク
という展覧会が行われているのを発見して、立ち寄る。
ビヨルン・メルフスというドイツ人作家の映像作品。
解説によると、西洋人が思い描くかってな東洋人のイメージを映像化したものだとか。

ごつい男性が、セーラー服を着て、日本刀を持ち、振り回したりしてる映像。
そのセーラー服の昔風の感じとか、ルーズソックスをルーズにはいてない様子とか、ハイテクスニーカーをそこに合わせちゃってる様子だとか、微妙にずれた感じが見ていて、おかしい。
それを、日本人に感じさせるための映像なんだけど、ストレートすぎる気もしてしまいます。
その、わかるかどうかの微妙な間合いをコントロールするのが難しいところですね。
後半の部分はキュピキュピを思い出したり。

まいど映像作品で思うのは、見せる環境と、ストーリーのことですね。
どっしりと座って見るぞという意気込みを起こさせるようなレイアウトをしないとなかなか見る気が起きません。普通の絵画と同じ展示方法だとつらいです。

もし同じように展示する場合だったら、ストーリーを作らないことですね。
短時間ループや、どこから見始めて、どこで見終わっても良いものを作ることです。

ドクメンタ11でも、最近の美術展の例に漏れず映像作品が多かったのですが、
それらの作品は、全て上のことに配慮がなされていたと思います。