草間彌生

の展覧会を松本で見ました。少し前。
小さな版画や、近年の立体作品は見たことが
あったのですが、まとめて、これだけの量を、時系列的に
見たのは初めてだったので、色々考えさせられることがありました。

彼女のモチーフは水玉というか点で、脅迫的にそれを描かされていることは
情報としては知っていたのですが、それを、絵画として、事実として
目の当たりにすると、ショックが大きいです。

それは、会場、展示室の一番最初にかけられていた作品で、
鉛筆によるドローイングでした。
うつむきかげんの少女が、描かれています。
そして、その画面は、水玉のフィルターがかけられたように
水玉に覆われているのです。
そして、そのすみには、「小学5年生くさまやよい」というサインが。
衝撃的でした。

それが、捏造されたものであるという可能性はあるかもしれませんが
真実として見るならば、
僕は自身の芸術家観を考え直さなければならないような
気がしてしまいました。