寄生獣

寄生獣(完全版)(1) (KCデラックス)

寄生獣(完全版)(1) (KCデラックス)

をたまたま見つけて
なつかしくなって買って読んでいました。


物語の構造はわかりやすくて
未知の生物を登場させ、それを起点に
人間の存在意義や環境問題について言及したり
しています。


これを読んでいて、思い出したのは
畠山直哉が、言っていた言葉で
確か、小学生くらいに聞いて印象にのこっている
というもので、
簡単に言えば、黒板に描いた円の大きさを
把握するには、比較となるもう一つの円が必要だ
という話だった。
この話を、彼は、写真と世界の認識との話に
持っていったんだけど。



明け方の猫 (中公文庫)

明け方の猫 (中公文庫)


この本も、古本で買って最近読んでいた。
保坂和志の、小説に関する本を二冊続けて読んだ後に
実作を読んだので、彼の考えている小説といったものが
少しわかったような気がした。


保坂さんは、
小説家とは、
小説を書くことで、物事を考える人だ。
とか言っていたと思うんだけど、
まさにそれをこの小説でも、行っているんだと
思う。
物語としてだけでなく、
作家の世界観が随所にちりばめられていると感じる。