http://www.herald.co.jp/official/kashi911/index.shtml
華氏911を見てきました。
(内容を説明する部分があるので、これから見る方は見ない方が良いかもしれません。)

ブッシュ大統領を痛烈に批判していることや、カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞していることで話題となっている作品です。
前半は、ブッシュ政権と企業との関係、ブッシュ大統領を選出した選挙がいかにいかさまじみたものであったか、いかにテロ対策をしていなかったかが、説明されます。
そして、後半は、イラク攻撃開始後。
その戦争が、いかに無駄なもので、理不尽なものであるか。
また、戦争によって失われるものを示そうとしています。

作品を見終わると、様々なことを考えさせられる映画です。
シリアスな場面、コミカルな場面、の構成がうまく、単調に進んでいくわけではないので、ドキュメンタリーですが、あきることなく見ることができました。

映画冒頭に、9.11事件の瞬間の様子を伝えるシーンが印象的でした。
そこでは、スクリーンには、なにも映されず、ただ、ものがぶつかって壊れる音、人々の叫び声が、流されました。悲惨な場面を写すのを、避けるためだったのかもしれませんが、何も映像が映されないことで、想像させられるものもあると感じさせられます。

映像にとっての音の重要性は言うまでもありませんが、この作品では、音楽の使い方も非常にわかりやすかったです。