ピーター・マークリ インタビュー

すいません。
ちょっと中休みさせて下さい。
代わりに、とっておきのインタビューを紹介。
スイスの建築家、ピーター・マークリへの質問とその答えです。
これは、修士論文をまとめる際に行ったものです。
マークリは、現代スイス建築を代表する人物で、本国ではヘルツォーグよりも人気は高いみたいです。
答えは、短いですが、興味深いと思います。
では、どうぞ。


Q1 ウィトルウィウスは建築にとって、「強」、「用」、「美」が重要であると言いました。あなたは、どのように建築を表現しますか。

建築は、他の言語に匹敵する言語です。これらの言語はすべての、伝達するべき人によって使用されます。これは、私が建築を表現しないことを意味します。しかし、私は自身の意向により言語を選びました。建築で、私は感情を公式化することができます。


Q2 現代における建築家の役割をどのように考えていますか。

建築家は、よい家を建てなければなりません。


Q3 私はあなたの作品が、非常に熟慮されたものだと感じます。それは、敷地などの外的な条件からくるものなのでしょうか。または、あなた自身からくるものなのでしょうか。

両方です。


Q4 あなたが、最初にプロポーションのシステムを開発したのはいつですか。そしてその後、改良は加えられましたか?

チューリヒのETHでの私の研究中、およびその後の数年間に、私は、建物の寸法に集中的に扱い、そして、異なるプロポーション理論を調査しました。適用に関する、この仕事は終えられ、それ自体を固定しました。その尊重の中で、改良はありません、大部分では、補足があります。


Q5 あなたの本の中で、あなたは「知覚の法則」について語っています。私はあなたの作品の、色や素材などから知覚に対する配慮を感じます。私は、あなたの作品におけるプロポーションの用い方も知覚と関係があるように感じます。あなたは建築におけるプロポーションの問題(あなたのプロポーション・システム、黄金比、比例の用い方)も知覚と関係があると考えているのでしょうか?

プロポーションあるいは建物の寸法は、その結果に決定的です。したがって、寸法は、私にとって一番最初の問題です。その後に、素材、色などの問題が続きます。加えて、私が使用しているプロポーション・システムは、黄金比だけを基礎としているわけではありません。正三角形比も等しく基礎となっています。両方の、比率とも、単純な図の中で示されます。算術上、生じる比率は、「黄金比」および「正三角形比」の1000分の1まで同一です。


Q6 あなたの言う、コレクティブ・メモリーの理論は、プロポーションの問題にも適用できるのでしょうか。

私は、そう思います。しかし、1つの有効なプロポーション・システムだけがあるわけではありません。重要なのは、建物が、よいプロポーションであること。また、建物の部品がすべて緊張感をもって、寸法に基づいた相互関係にあることです。


文中に出てくる言葉には、予備知識が必要とされるものがいくつかあります。
疑問があれば、コメント欄で質問して下さい。
できる限り補足します。
ではでは。