川久保玲インタビュー


ネット場をさまよっていたら、
こんなサイトを見つけました。
Rei Kawakubo Interview」
http://members.jcom.home.ne.jp/h.nobu/Rei_Kawakubo_Interview.html

Rei Kawakuboとは、川久保玲のこと。つまりコムデギャルソンのデザイナーですね。
彼女へのインタビュー記事をサイト場にアップしたもののようです。
めったに、自分の服について語らない方ですから、じっくり読んでしまいました。
このインタビューの中にこんな一節がありました。


(インタビュアー):洋服は川久保さんにとって「アート」ではないですよね。

川久保:ないです。

(インタビュアー):完全にひとつの消費財であり、生活の中でのものであり・・・・

川久保:だけどやっぱり、人をときめかすそう意味ではアート的とも言えるかもしれません。


僕は、しばしば、この短絡的に使われる「アート」という言葉に過敏に反応してしますのです。
アートという言葉は、非常に多くの場面で使われます。
そして、多くの場合、利益とかけ離れた、
純粋な、神聖なものをあらわす意味として使用されます。
デザイナーによる、このような発言は、
いつも僕に「アート」とはなにか?という定義を考えさせます。

そんなことを考えていたとき、
ヨーゼフ・ボイスの言葉がふと頭に浮かび、本を読み返しました。
彼は、社会彫刻という理念をもっており、それは次のように定義されるそうです。

「社会彫刻ー私たちが生きるこの世界を、
どのように形成し、現実化するか。
それは、進化する過程としての彫刻だ。すべての人がアーティストだ。」

この言葉は、アートについて考えるとき、
多くの事を示唆してくれるように思います。
特に最後の一節。
「すべての人がアーティストだ。」
このアーティストという言葉をアートに置き換えて
考えてみることもできるのではないでしょうか。
「全てのものがアートである。」と。

美術館の中にあるモノだけを、アートとするのではなく。
何気ない日常の風景、モノたちを「アート」として見て考える。
そんな見方をすれば、世界はより豊かに生き生きとみえてくるのではないでしょうか?

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アンリミテッド:コム デ ギャルソン

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スタディ・オブ・コム デ ギャルソン

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川久保玲とコムデギャルソン

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コム・デ・ギャルソン

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